【沖縄の伝統飲料『ぶくぶく茶』の魅力とおすすめスポット】

【沖縄の伝統飲料『ぶくぶく茶』の魅力とおすすめスポット】

沖縄県には様々な伝統文化や独自の食文化があり、それらの魅力を堪能するために世界中から人々が訪れていますがぶくぶく茶も沖縄の伝統飲料になります。

この記事ではぶくぶく茶がどんなものかという所から沖縄県内でぶくぶく茶が楽しめるおすすめスポットまで紹介していきたいと思います

  1.     ぶくぶく茶とは?沖縄独特の泡立つお茶の歴史と作り方

1-1.         ぶくぶく茶の歴史

ぶくぶく茶の起源は定かではありませんが琉球王朝(1429~1879)で飲まれていたという説や江戸時代中期(1681~1780)に那覇の役人の家庭の婦人たちが茶道に代わる楽しみとしてぶくぶく茶が考案されたとも言われています。

いずれにせよ江戸時代中期以降には那覇四町の町民間で生活文化として伝承され、明治から昭和初期には旅立ちや祝いの席などで提供される庶民の飲み物として親しまれてきています。

名称としては「ブクブク茶」「ブクブクー茶」とも呼ばれています。

1-2.         ぶくぶく茶の材料・作り方は?

ぶくぶく茶2層の異なるお茶でできており飲み心地や香りを楽しむお茶となっています。

まず最初に玄米と白米を炒り、別々で煮出していきます。

白米にはさんぴん茶を加えて香りをつけ2つのお茶の用意ができてからお点前を開始します。

白米で煮だしたお茶を大きな木製の器「ぶくぶく鉢」と茶筅を使用して京都の抹茶のように泡立てていきます。

複数人にふるまう場合も1つの器でお茶を立てます。

お茶を立てる際にぶくぶくと泡立つ様子がぶくぶく茶の由来となっており、またお茶を立てる際に奏でられる音も他にはない魅力でお茶を飲む前から楽しめます。

泡立てが完了したら玄米茶に泡を乗せてぶくぶく茶の完成です。

玄米茶は気温に合わせて人肌くらいから冷茶にして提供しています。

1-3.         ぶくぶく茶の飲み方

ぶくぶく茶はお菓子とセットで提供され、まず先にお菓子を頂いてからぶくぶく茶を頂きます。

ぶくぶく茶の頂き方としては器を手に取り、神様への感謝として一礼します。

そして、器の正面を避けるように少し時計回りに回して口をつけます。

お茶と泡が一緒に味わえるように少し口を開いて泡を吸い込むように飲むと美味しく頂くことができます。

泡のふわふわとした不思議な食感とひんやりとしたお茶が口の中で溶け合いビールにも似た口当たりを感じますが、お茶のさらりとした味と香りが体にしみわたり心を落ち着かせてくれます。

1-4.         ぶくぶく茶はどうやって生まれたか?

ぶくぶく茶の誕生には沖縄の水が大きく関わっています。

当時首里では豊富な湧水があり、この湧水を使用してお茶を立てた所ぶくぶくと泡立ちました。

この湧水がかなり硬度の高い水でこれが関係してぶくぶくと泡立つお茶を立てる事ができるようになりました。

  以上がぶくぶく茶の歴史と作り方になります。

  作り方もかなりこだわりがあり茶道に近い魅力を感じます。

  飲むだけでなく出来上がるまでの過程に魅力が詰まっている為、ぜひとも一度体験して頂きたいです。

  1.     なぜぶくぶく茶が沖縄で愛されるのか?その秘密を解説

このトピックではなぜぶくぶく茶が沖縄で愛されているかを、理由ごとに紹介していきます。

2-1.  伝統的な文化と歴史的背景
     ぶくぶく茶は琉球王国時代から伝わる伝統的なお茶で、特に祝いの場やもてなしの席で提供されてきました。その歴史的価値と伝統が現代でも尊重され、地元の人々だけでなく、観光客にも知ってもらい伝統的な文化として大切にされています。

  2-2.   ユニークな体験性
     泡立ったお茶を飲むという独特の飲み方が他のお茶とは異なり、エンターテインメント性を提供します。泡がたっぷりの「ぶくぶく茶」を飲む体験は、鼻に泡がつくなど楽しい一面があり、特に観光客にとっては新鮮で記憶に残る体験となります。

2-3.  地域特有の風味と香り
     ぶくぶく茶はさんぴん茶(ジャスミン茶)や玄米茶など沖縄特有のお茶を使っており、その香りと風味が独特です。爽やかな香りと玄米の香ばしさが絶妙にマッチし、リラックスできる飲み物として愛されています

2-4.  地元の食文化との融合
     ぶくぶく茶は、沖縄の伝統菓子「ちんすこう」や「くんぺん」と一緒に楽しむことが多く、沖縄の食文化全体を味わうことができます。この食と飲みのセットが、沖縄の伝統文化を感じる総合的な体験を提供できる為、地元民だけでなく観光客にも名産品としてオススメされています。

  上記のような理由からぶくぶく茶は沖縄の文化を象徴する一品として地元と観光客に愛されています。

  1.     沖縄旅行でぜひ味わいたい!ぶくぶく茶のおすすめスポット

このトピックでは沖縄県内でぶくぶく茶を飲むことができるカフェを紹介していきます

3-1.  古民家カフェ 茶ぁーやー(那覇市)

    こちらは沖縄らしいアットホームな空間が店内に広がっており、ぶくぶく茶だけでなくオリオンビールや泡盛などのお酒

    こだわりの料理を楽しむ事ができます。

    牧志駅から徒歩3分の位置にある為、アクセスも良いお店となっています。

    https://tabelog.com/okinawa/A4701/A470101/47012647/

 

3-2.  ブクブクー茶屋(那覇市)

    こちらは沖縄県南城市にあるおきなわワールド内にあるカフェになります。

    古民家をイメージした風情のある店舗になっており、ぶくぶく茶だけでなく沖縄ぜんざいを楽しむ事ができるので暑い時期に涼しむにはピッタリです。

    https://tabelog.com/okinawa/A4704/A470403/47001352/

 

3-3.  カフェ沖縄式(那覇市)

    こちらは県庁駅前から徒歩10分ほどの場所にお店を構えており創業30年を超える老舗の喫茶店となっています。

    なんとこちらの名物はぶくぶく珈琲となっており、コーヒーに大豆や右近などの構想を混ぜて泡立てたものとなっており、ぶくぶく茶からインスピレーションを得て作られた一品となっています。

    食事ではカレーが名物となっており、カレーを食べた後にぶくぶく珈琲で一息つくのがおすすめになります。

    http://buku.jp/

 

3-4.  うちなー茶屋&ギャラリー ぶくぶく(那覇市)

    こちらはやちむん通りの近くに店舗を構えています。

    店内には沖縄の陶芸品が展示販売されており、鑑賞しながらお茶を楽しむ事が出来ます。

    メニューはぶくぶく茶の他にやちむんコーヒーや沖縄ぜんざいなど沖縄名物を楽しむ事ができます。

    やちむん通りを観光する際はぜひこちらのお店で一休みするのはいかがでしょうか。

    https://bukubuku.jp/

 

3-5.  嘉例山房(首里城周辺)

     こちらは首里城近くに店舗を構えており、首里城観光とセットでめぐることもできます。

    2Fにテラス席も用意されており、沖縄の景色を楽しみながらお茶をすることができます。

    こちらのぶくぶく茶はなんと種類が多く「玄米さんぴん茶」「薬草」「月桃」など様々な味を楽しむ事ができる為、オリジナリティのあるぶくぶく茶を飲んでみたい方にはぜひおすすめとなっています。

    https://tabelog.com/okinawa/A4701/A470102/47000295/

 

  3-6.  楽茶陶房ちゅらら(首里城周辺)

     こちらも首里城周辺に店舗を構えています。

     穏やかで素敵なご夫婦が店舗を営んでおり、女将さんが説明しながら目の前でぶくぶく茶を点ててくれます。

     店内にはご主人が演奏される楽器やオリジナルのちゅらら焼きが並んでおりぶくぶく茶と一緒に楽しむ事ができます。

     https://oki-park.jp/shurijo/shuri-aruki/nakayukui/hae/post-5.html

  以上のように、沖縄県内ではぶくぶく茶を楽しめるスポットが様々あります。

  今回ご紹介した店舗は那覇空港からモノレールを使用すれば行きやすい店舗が多い為、沖縄観光に来た際のプランの一つとしてぶくぶく茶を楽しんでみてはいかがでしょうか? 

  1.     あなたのお家でもぶくぶく茶が楽しめる?

このトピックでは、お家でのぶくぶく茶の楽しみ方やぶくぶく茶に合うお菓子を紹介していきます

4-1.  実は通販でも買える!ぶくぶく茶

    実際にお店に行ってぶくぶく茶を点てたり点ててもらったものを飲むのが醍醐味ではありますが、中々沖縄に来る事ができないという方もいるかと思います。

    実は比嘉製茶と沖縄茶道という会社が通販でぶくぶく茶の販売をしています。

    作り方も製品ページに紹介がある為、沖縄には行けないけど自分でぶくぶく茶を作ってみたい!という方にもおすすめとなっています。

4-2.  ぶくぶく茶と一緒に楽しむオススメお菓子

    ぶくぶく茶を楽しむ際はぶくぶく茶だけでなく一緒に頂くお菓子も魅力の一つとなっています。

    以下のような沖縄のお菓子がぶくぶく茶のお茶請けとしてオススメになります。

・ちんすこう

・サーターアンダギー

・雪塩サンド

・クッキー

・ドーナッツ

・フルーツ

上記のお菓子を紹介させて頂きましたが、やはり沖縄の名産品となっているお菓子は相性が良いです。

ぶくぶく茶自体が甘さ控えめですっきりとした味わいになっている為、クッキーやドーナッツなどと合わせてティータイムを楽しむのもオススメになります。

お菓子と共にフルーツをぶくぶく茶と一緒に提供するお店もある為、愛称は良いと思われます。

また、上記で紹介した以外にもぶくぶく茶に合う食べ物はたくさんある為、皆さんお好みのお茶請けを探してみるのも楽しみの一つになるかと思います。

  このようにお家でもぶくぶく茶を楽しむ事ができます。現地でぶくぶく茶を飲む事と比較すると魅力は落ちてしまいますが、ぶくぶく茶が好きで家でも飲みたい、興味はあるけど沖縄まで行けないという方はお家でぶくぶく茶を飲んでみるのはいかがでしょうか?

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は沖縄県の伝統文化であるぶくぶく茶について紹介させて頂きました。

沖縄県には様々な伝統文化があり、特に食文化などは皆さんも知っているものが多いかと思います。

今回紹介したぶくぶく茶は起源に関して判明していない所や、存在自体を知らなかったという人も多いかと思います。

ぶくぶく茶はただお茶を飲むだけでなく、お茶を作る流れやそこで奏でられる音なども魅力の一つとなっており素敵な伝統文化となっています。

沖縄観光に訪れる際はぜひ、ぶくぶく茶を体験してみてはいかがでしょうか?

また、沖縄県在住でぶくぶく茶を飲んだことがないという方もこちらで紹介したカフェなどに行ってぶくぶく茶を体験して知って頂けると嬉しいです。

この記事が沖縄県でぶくぶく茶に関わる人たちの助けになれば幸いです。

参考サイト

https://teabank.jp/column/column863/

https://story.nakagawa-masashichi.jp/60507

               

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