沖縄でのDV発生率は意外にも高い?DV・無職といったダメ男のうちなー男子をご紹介!

沖縄でのDV発生率は意外にも高い?DV・無職といったダメ男のうちなー男子をご紹介!

maas

全国一の出生率を誇り、少子化が進む日本国内でも年々人口が増加している沖縄県。夫婦の親・兄弟・親戚も結婚に関して賛成してくれる方が多く、助け合いの精神が強いため、子育てがしやすい環境でもあります。

その一方で、「離婚」や男性の「DV発生率」が高いというデータが発表されています。なぜ、環境が良いのにも関わらず、そういったことが起こるのか?今回はその理由についてデータを用いてご紹介いたします。

沖縄にダメ男が多いのは元々の家庭環境が影響している?

いきなりですが、「沖縄の男は仕事をしない」、「ダメ男が多い」と耳にすることが多々あります。全員がそういった人達ではありませんが、実際に都道府県別の「完全失業率」のデータを確認すると、沖縄県がワースト1位を記録しており、このことからも「沖縄の男性は仕事をしない」と理解できるでしょう。

このような状況になっている原因は様々ですが、影響が大きいものとして「家庭環境」が考えられます。沖縄では「成人式」がよく取り上げられていますが、派手な恰好をしている人達は中学生の頃からヤンキーになっている子が多い傾向があります。ヤンキーの家庭では、離婚によるひとり親の家庭や親が夜職の方が多く、子どもと一緒にいる時間が短くなってしまう事も少なくありません。注意してくれる人がいない事で、子どもは夜遊びにいってしまい、その結果、素行が悪くなってしまいます。

さらに夜遊びを行う事で、学校での生活態度も悪くなり、勉学に力を入れなくなります。そうなった場合、卒業後に進学もできなくなるため、学歴が低いまま成人を迎えてしまう人もいます。実際に、沖縄県は全国的にも高校・大学への進学率がワースト1位というデータが上がっており、学歴が低いことで働ける場所に限りがあるということも現状です。

■参照元
・沖縄県 「県内におけるDVの現状」

東洋経済 「沖縄の貧困」は学歴社会と暴力が生み出した

都道府県格付研究所 「完全失業率ランキング」

成人後はどうなる?沖縄県全体が抱える問題で苦しむ場合も

先ほどの節で、「学歴が低い事により、働ける場所に限り」があるという事をお話させて頂きました。しかし、実際に働ける場所が決まった場合にも、さらなる問題が発生します。それが「離職率」の高さです。1977年から2017年までのデータでも常に上位におり、長年改善されないままの状態となっています。

離職が多い理由の1つとして「有効求人倍率」の低さが挙げられます。有効求人倍率は、企業からの求人数を求職者の数で割った値の事で、基準値は1倍です。1倍を上回った場合には、比較的仕事が探しやすい状態であると判断できます。有効求人倍率を詳しく知りたい方は参照元にある「【2022年最新版】沖縄の有効求人倍率は全国最下位?データを元にその理由を分かりやすく解説します!」の記事に詳しく記載していますので、是非ご確認下さい!

2021年の有効求人倍率はコロナウイルスの影響もありましたが、0.75倍とかなり低く、全国平均を大きく下回っています。
沖縄県自体に仕事が少ない事や働ける場所が限られている事で、自身の生活や環境に合った職場を見つける事ができずに離職する事もえられるでしょう。また、正社員で勤める事ができる企業が少ない事も離職率が高い原因です。その場合には、派遣社員や契約社員としての勤務となり、満期が来た時点で離職となります。そういった理由からも離職率は必然的に高くなります。

■参照元
沖縄県 沖縄県ひとり親世帯等実態調査報告書

Gpaph To Chart 「離職率の日本全国ランキング」

Re:okinawa 「【2022年最新版】沖縄の有効求人倍率は全国最下位?データを元にその理由を分かりやすく解説します!」

結婚が多いのにDV?なぜDVが起こるのか?

冒頭で「結婚に関して親族に賛成してくれる方が多い」というお話をさせて頂きました。それほど沖縄県は結婚に関して受け入れられやすい傾向があります。しかし、その一方で県内の配偶者暴力相談支援センターへの問い合わせは、H19年から年々増加傾向にあり、一番多い時で年間2600件以上の相談が記録されています。また、沖縄県警察本部が発表した「人口10万人あたりの相談件数」が全国平均を大きく上回っているデータからも「DV発生率」が非常に高いことが理解できます。

「DV発生率」が高いことにより、さらなる問題が発生します。それが、「離婚」です。沖縄県の離婚率は全国でも高い数字であり、2019年(令和元年)まで17年連続ワースト1位となっています。女性は自宅に戻っても、DVの被害と家事をしない旦那に気を使わなければならず、心身共に大きなダメージを受けてしまいます。このような事が原因で、離婚という選択を取ってしまう事も現状として考えられるでしょう。

また、前節でお話した「離職率」の問題から、仕事をしない男性も一定数いるため、収入の問題も生じます。元々、県民の収入の低さが問題として挙げられている状態で、共働きしなければ生活する事すら困難になる上、家の事もしなければならないため、一方的に女性に負担がかかってしまい、離婚してしまう夫婦が多いと言う事も問題視されています。

お金が全てとは言えませんが、結婚する上でお金はどうしても必要です。お金がない状態での生活は負担がかかり、その負担がやがて暴力という形になって、家族間に大きな溝を生んでしまい、最終的に離婚という最悪なケースに至る事も少なくはありません。子どもがいる場合にはさらに大きな影響を与えてしまいます。普段から父親が母親に暴力を振るっている状況を子どもが見ていた場合には、「親がしているから自分もして良い」という思考になってしまい、幼い頃から暴力的な子どもに育ってしまいます。そうなると、学校に通っている始めても暴力で周りを支配するようになる。その結果、「俺様」のような性格のまま大人になり、さらなる暴力の被害者を生み、また離婚してしまう。このような負のスパイラルに陥ってしまう事が予想できるでしょう。

さらに、中には子どもにも暴力を振るう男性もいます。子どもは暴力を振るわれた事がトラウマになってしまい、他人に対して自分の意見を発する事に恐怖を感じる可能性も考えられます。DVは相手を身体的・精神的に傷つけてしまうだけではありません。DVによって起こる離婚など、暴力を振るわれた側の今後の人生にも多大な影響を与えてしまう事を考えなければなりません。

離婚後した後にもさらなる苦労が…

離婚後、男性のDVから逃れた後にもさらなる苦労が考えられます。それが、「ネグレクト」です。ネグレクトとは、育児放棄や育児怠慢と言われる児童虐待の1つで、「食事を与えない」「暴力を振るってしまう」などが挙げられます。

離婚して暴力が起こらない環境になったのにも関わらず、なぜまた暴力が生まれてしまうのか?それは、離婚後にかかる母親への負担が全て子どもに向いてしまう事にあります。自身の仕事と子育ての両立、更には金銭的な問題など、不安要素が沢山あり、そのストレスを相談できずに一人で抱えてしまう。そのような事が原因で、ネグレクトが起きてしまうそうです。

また、一人で子どもの面倒を見るため、自分自身の時間を作る事ができないことも原因として考えられます。一人の時間がないため、ストレスを解消できないまま心の余裕を保てなくなる。そして最終的には育児放棄に繋がってしまいます。このように離婚によって問題を解決しても、次の悩みがまた出てくる。DVによって引き起こる問題は、様々なところにさらなる被害を生む原因でもある事を男性側は理解する必要があります。

■参照元
東洋経済 「沖縄の貧困」は学歴社会と暴力が生み出した
ビヨンドトゥモロー 「ネグレクトの定義とは?子どもに与える影響と支援する方法をご紹介」

まとめ

いかがだったでしょうか?沖縄の男性の全員が暴力を振るう人ばかりではありませんが、DV発生率は沖縄県の解決しなければならない問題です。

また、育児放棄に関して「母親としての自覚が足りない」「根性が足りない」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、人間は強い生き物ではありません。人それぞれ我慢できる度合いも違います。沖縄県が抱えるこの問題は気持ちだけで改善できません。

県内の仕事や県民の収入など生活の基盤からしっかりと作っていく事が大切になります。そうすることで、DVや離婚といった身体的・精神的ストレスも改善すると筆者は考えます。

沖縄県が抱える多数の課題が合わさり、大変な思いをされている方が多くいる事が現状です。余計かもしれませんが、将来を少しでも良いものにするために「自身が一番解決したい課題」に対してしっかり向き合い、できる事からコツコツと挑戦してみてはいかがでしょうか?

この記事の執筆者
花城春貴

沖縄県にある高校を卒業し九州地方の医療の大学に進学後、4年初期で途中退学。
その後は関西で自動車製造に従事後、現在は沖縄県でIT企業に勤務しながら個人で「マンゴー生産・販売」や「金融事業」に携わる。
さらに、「アプリ・HPの作成」、「webマーケ」について実践を重ねながら勉強中。
自身の異なる業種の経験から、沖縄県が抱える問題・盛んな業界の両方について、様々な目線で分析し発信しています。
               

暮らし・生活カテゴリの最新記事