車なしで県内を旅行?!話題の沖縄Maasについて世界一分かりやすく解説!

車なしで県内を旅行?!話題の沖縄Maasについて世界一分かりやすく解説!

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全国屈指の観光県である沖縄県。自然豊かな風景や独自の文化や風習など様々な魅力がある事で有名です。
また、来沖した方の多くが「時間の流れがゆっくりと感じた」と仰るほど、落ち着いた雰囲気もあり、心を癒せる環境もあります。
そんな沖縄県ですが、観光する際にレンタカーを利用する人が大半いる事も現状です。

どうしてほとんどの人がレンタカーを利用するのか?沖縄県の現状をお伝えするとともに、沖縄観光の課題を解決するサービス・事業についてお話していきたいと思います。

沖縄観光になぜレンタカーが必要なのか?

最初にお話したように、沖縄で観光する際にはどうしてもレンタカーが必須になってきます。どうしてレンタカーが必要になるのか?

それは、沖縄県には電車や地下鉄が存在しないからです。さらに詳しくお話すると、モノレールはありますが、那覇市と浦添市のみで運行しており、その他の市町村に行く事ができません。ほとんどの旅行者は離島を含めた観光を行う事から、モノレールの利用のみでは観光ができず、その結果、レンタカーの利用が必須になります。

なぜ沖縄には電車がないのか?

そもそもなぜ沖縄県に電車がないのか?それは、沖縄県の歴史を遡る事でわかってきます。沖縄県には第二次世界大戦前、県が運営する軽便鉄道がありました。当時の当時の基幹作物であったサトウキビの運搬や、木材の輸送などにも利用されていたそうです。ですが、第二次世界大戦により鉄道が破壊されてしまった事で利用ができなくなったという風に言われています。

戦後、陸上輸送は鉄道から自動車に変化していきました。アメリカのような広大な土地では、中距離、近距離の移動には車を利用する事が多く、戦後27年間アメリカの統治下にあった沖縄県でも県の面積が小さいのにも関わらず、そのスタイルがそのまま導入された事で、現代も鉄道がない理由として挙げられています。

■参照元
琉球新報 「【戦前の写真も】沖縄から鉄道が消えた理由」

うらそえナビ 「軽便鉄道「浦添」ものがたり~かつて沖縄に走っていた「沖縄県営鉄道」の痕跡をたどる旅~」

livedoor NEWS 「沖縄にはなぜ鉄道ない?」

移動手段を解決するサービス

戦後、様々な文化の発達とともに日本屈指の観光県になった沖縄県。
しかし鉄道がない分、交通にはレンタカーが必須となり、免許を持っていない旅行者にとってはかなり不便な状況が続いてしまっていました。

しかし、その移動問題を解決するために、新たなサービスが始まりました。それが、沖縄MaaSです!沖縄MaaSは県内外の複数の企業と沖縄県の複数の自治体で構成された事業であり、国土交通省の「令和2年度日本版MaaS推進・支援事業」に採択された事業になります。

2020年12月に実証事業としてサービスが開始されました。

実際のサービスとしては、

①沖縄県内で利用できるモノレール・バス・フェリーなどの交通手段のチケットなどの購入サービス

②観光施設などのチケットの購入サービス

③商業施設などのチケットの購入サービス

など様々なサービスをスマホ1つで購入する事ができます。

沖縄県では、空港から本島北部に向けた高速バスが1時間に1本運行しています。筆者も実際に利用した事があるのですが、凄く乗り心地は確かに良いです。しかし、バスに乗る際には目的地に到着してから金額の支払いがあるため、支払いに時間がかかってしまったり、大きな金額のお札だと両替ができないなどのデメリットが発生してしまいます。

また、フェリーに関しても1つの港から、様々な場所に向けて出向しているため、船を間違えてしまうととんでもない事が起こってしまいます。その事から、事前に乗車するバスや乗船できる船のチケットがあると、時間や行き先に間違いがなく安心して移動手段を確保する事ができますよね。

観光施設や商業施設は観光やお土産などを購入する際に利用すると思います。その際にも、チケットの確保ができるだけでなく、地域限定クーポンなどお得なサービスを利用する事ができます。また、交通機関と観光・商業施設がセットになったお得なチケットも購入する事ができる事からもかなり便利なサービスである事がわかります。

■参照元
沖縄MaaSでもっと快適な沖縄旅を

国土交通省 「沖縄全域における観光型MaaS実証実験」

ZENRIN 「沖縄全域における観光型MaaS実証事業 「沖縄MaaS」のサービスPhase2を3月17日(水)より開始」

たびらい 「沖縄本島~離島のフェリー情報」

沖縄Maasが与える影響は?

沖縄MaaSが素晴らしいサービスである事は前節でお話させていただきました。ここからは、沖縄MaaSが与える影響について筆者の考えをお話させていただきます。

沖縄MaaSを利用する事で、運転免許を所持していない観光客の方でも移動手段が確保できる事から、様々な観光施設に訪れる事ができます。観光客の方は自身の行きたかった場所に訪れる事ができるため、満足いく旅行ができると思います。さらに観光施設はお客様が集まる事で、様々な意見を取り入れる事ができ、さらなる魅力を提供する事ができる事からも全員が満足する事ができると筆者は考えます。

また、知らない土地での移動になると「場所がわからないから困る」といったお話をよく耳にします。
スマホやカーナビなどで道を把握する事はできますが、沖縄は狭い道や一方通行の道など難しい道が多くあるため、そのような部分で困ってしまう事が多いとの事です。そのようなちょっとしたストレスも解決してくれると同時に時間の短縮も可能であるため、気持ちの部分でも時間を気にせずに観光を楽しむ事ができると考えられます。

そして、お土産やお食事に関しても、クーポンやセット割を利用する事で観光客の方はお得に購入や食事を楽しむ事ができますし、お店側も沢山のお客様が来店してくれるため、双方にとってメリットがあると思います。

サービスをスマホ1つで完結に利用でき、さらには様々な方面に大きな影響を与えられる事は本当に素晴らしい事だと思います。

■参照元
沖縄MaaSでもっと快適な沖縄旅を

まとめ

いかがだったでしょうか?沖縄MaaSを調べていく上で、沖縄観光する上での課題を改めて感じたと同時に、その課題を解決する事業を知る事ができた事で、これからの沖縄のさらなる可能性を感じる事ができました。

観光は楽しみが一番ではありますが、限られた時間の中で「土地勘」や「移動手段」など不安を感じる点も少なくないと思います。
そういった部分で、国を通しての事業のサービスを利用できる事は観光客のみではなく様々な方を幸せにできるものだと筆者は感じています。

沖縄観光を考えている方は、ぜひ沖縄MaaSを利用してみてはいかがでしょうか?

この記事の執筆者
花城春貴

沖縄県にある高校を卒業し九州地方の医療の大学に進学後、4年初期で途中退学。
その後は関西で自動車製造に従事後、現在は沖縄県でIT企業に勤務しながら個人で「マンゴー生産・販売」や「金融事業」に携わる。
さらに、「アプリ・HPの作成」、「webマーケ」について実践を重ねながら勉強中。
自身の異なる業種の経験から、沖縄県が抱える問題・盛んな業界の両方について、様々な目線で分析し発信しています。
               

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